ジーザ宮殿(Castello della Zisa)
パレルモのアラブ・ノルマン建築群として世界遺産にも登録されているジーザ宮殿。
王族の夏の避暑地(別荘)として、水と緑あふれる理想の楽園が表現されています。
ジザ(Ziza)の語源はアラビア語で栄光や輝かしきものという意味。
ノルマン王グリエルモ1世が王の別邸として建設し、その後の後継者グリエルモ2世も使用していたそう。
4階の高さまである吹き抜け、雨水を建物内に巡らせるシステムなど
暑い夏を快適に過ごすために、宮殿には様々な工夫が施されています。
そして番組には登場しませんでしたが、ヘブライ語、アラブ語、ギリシャ語、ラテン語が1枚に書かれた石板も。
宗教・言語・文字、これらに寛容だったノルマン王朝の支配した12世紀シチリアは、現代の我々でも実践することの難しい「多様さを認め合う社会」だったのかもしれません。
ジーザ宮殿(Castello della Zisa)
Piazza Zisa, 90135 Palermo, Italy
入場料:6ユーロ
バゲリア(Bagheria)のおもちゃ博物館
小関さんとマッティーアさんが訪れたのは蝋細工職人ピライーノさんのおもちゃ博物館。
もとは18世紀にたてられた別荘地だった場所を改装し、数々の蝋人形とアンティークのおもちゃが収容されています。過去にはパレルモで65家族いた蝋細工職人も、今ではイタリア全土で3家族なのだそう。
またここの蝋細工は、日本でも人気のマダムタッソーの前身ともされています。
小関さんはハートとゴールドのEX VOTO(エクスヴォート)という蝋細工製作を体験していました。
エクスヴォートとは教会への捧げもののこと。第1課でも登場したパレルモの聖ロザリアで、お願いをした後に治った個所などをモチーフにしたものを捧げるそうです。
お願いを書いて捧げるという点では、日本の絵馬に近いかもしれません。
ちなみにこの博物館、売店やカフェテリアのほか、なんと80席のホールをレンタルすることができます。
ホールは展示会や発表会、お祝い事などで個人でも借りることができ、ビュッフェなどのケータリングも可能。古来のものを守りながら、現代にも活かし続けることは素敵ですね!
ピエトロ・ピライーノおもちゃ博物館(Museo del Giocattolo e delle Cere Pietro Piraino)
Via Dietro la Certosa 90011, Bagheria
HP(イタリア語):http://museodelgiocattolo.mysupersite.it.spazioweb.it/
火~日 09:00-13:00
月曜休館
キーフレーズ
Che cos’è questo? ケ コーゼ クエスト(これは何ですか?)
che cosa= 何
è=動詞essereの三人称単数
questo= これ
もっと短く、Che cos’è?でも通じます。
cheとcosaはそれぞれ「何」という言葉。
よく聞き取れなかったときや、何か起きたときに「cosa?」と返したりもします。
questoは定冠詞によって語尾が変化。
questo/questi
questa/queste
ちなみに「あれ」を指す場合はquello/quellaになります。
Che cos’è quello?(あれは何ですか?)
それでは次回もお楽しみに。Ciao caio!
コメント