「エシカル」というキーワードと掛け合わせた、エシカル商品という言葉をご存知でしょうか?
エシカルな商品っていったい何?というところから、今回は無印良品で見つけたエシカル商品をご紹介します。
エシカルについての関連記事はこちら
エシカル商品とは?
まず「エシカル」とは、「倫理的」や「道徳的」といった意味を持つ言葉。多くの人が社会的・環境的に正しいと思うことを指しています。つまり「エシカル商品」とは、人や環境にやさしい商品のこと。オーガニック製品やフェアトレード製品などを目にしたことがある人も多いかもしれませんが、これらもエシカル商品にあたります。
しかし一口にエシカル商品と言っても、日用品などの生活必需品、嗜好(しこう)品、ぜいたく品といった切り口によってその意味や視点は異なります。
それは、エシカル商品=商品自体が環境に良いものだけではないということ。
例えば商品は同じでも、パッケージを簡略化することでごみを削減したり、労働環境を改善することでエシカル商品と言うこともできます。また、オーガニックやフェアトレードの認定がなくても、社内独自で行っている場合もあります。
エシカル商品はその生産過程で、「人や自然との関り方に独自のストーリーがある」商品ともいえるかもしれません。
無印良品のコンセプト
では、無印良品にはどんなストーリーがあるのか?
ノーブランドの商品発想からつくられた無印良品は、創業以来「自然と。無名で。シンプルに。地球大。」という企業理念を掲げており、HPには以下のようなメッセージが記載されています。
無印良品は地球規模の消費の未来を見とおす視点から商品を生み出してきました。それは「これがいい」「これでなくてはいけない」というような強い嗜好性を誘う商品づくりではありません。無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと。
当初はノーデザインを目指しましたが、創造性の省略は優れた製品につながらないことを学びました。最適な素材と製法、そして形を模索しながら、無印良品は「素」を旨とする究極のデザインを目指します。
当初からナチュラルでシンプルな商品を生み出してきた無印良品。
しかしそれは極端なエコロジー志向やミニマリズムに陥ることなく、無駄なプロセスは徹底して省略しながら、豊かな素材や加工技術は吟味して取り入れています。
その「ものの素の良さに向きあう姿勢」が無印良品の世界観を生みだし、多くの人を魅了しているのではないでしょうか。
無印良品のエシカル商品<衣料品>
オーガニックコットン製品
Tシャツからワンピース、デニムなど無印良品の衣料品で使われる綿のほとんどはオーガニックコットン。農薬の使用量が多い綿は生産者のリスクも高く、オーガニックコットンを使うことはエシカル商品と言えるでしょう。
同様にオーガニックリネンの商品もあります。
再生コットン
無印良品では端切れも素材のひとつとして再利用。Tシャツやシャツを作る生産工程で生まれた端切れを、オーガニックコットンと混ぜて紡績した再生糸で再びTシャツが作られます。
同様に再生ウールの商品もあります。
無印良品のエシカル商品<食料品>
菓子切れ端シリーズ
バウムクーヘンやパイ、ドーナツなど、焼きあげる際に形が崩れてしまう両端の部分や焼きムラや凸凹といった理由から規格外になっていた部分までも商品に。また製造上のロスも削減。見た目は少し不揃いでも、おいしさは変わりません。
無選別シリーズ
切れ端シリーズ同様、大きさが不揃いなものもパッケージすることで、無駄な廃棄をなくしています。
レトルト食品
レトルト食品はパウチ本体に直接印刷することで外装を削減。
無印良品銀座 高速バスを利用して輸送した農産物の販売
高速バスのトランクを利用した輸送により、輸送コストを抑え、小規模生産者の負担を低減すると同時に手頃な価格での販売を可能にする新しい取り組み。
現在、2020年2月17日(月)~3月31日(火)の期間でテスト販売されています。
まとめ
オーガニックコットン製品のような人や環境に配慮したものから、”規格外”という規格をつくった「不揃いシリーズ」など、無印良品には多くのエシカル商品が揃っています。
ぜひ、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
コメント